“焼き米”は、もち米の玄米を炒って作る広島県の伝統的な保存食です。
そのままお湯を注いで食べたり、鍋で煮てお粥のように食べたりと、昔から忙しい農家の方々の食を支えてきました。
三次市や神石高原町では特産品として知られていますが、近年は生産者の高齢化などにより作り手が減り、地域から姿を消しつつあります。
東広島市西条町で活動する一般社団法人「広島農育プロジェクト」は、そんな伝統の味を次世代へつなぐために焼き米の製造をスタート。
代表理事の川口さんを中心に、大学生たちも参加して活動しています。
「地元の農業を盛り上げるためには、地域に根ざした特産品が必要だ」という思いから始まったプロジェクトです。
焼き米の製造を通じて、若者が地域に関わるきっかけづくりにもなっています。
原材料のもち米(品種:ココノエモチ)はすべて自社で生産。
広島県の特産品である牡蠣の殻を肥料として土に混ぜ、有機栽培を心がけています。
除草剤は1回のみ使用し、あとは手作業で草を取り除くなど、自然に寄り添った米づくりを実践しています。
加工の工程でも徹底したこだわりを持ち、すべて手作業で仕上げています。
一般的な焼き米のように粒を潰さず、もち米の形をそのまま残すことで、豊かな弾力と焼き米特有の香ばしさが生まれます。
香り高く、噛むほどにもちもちとした食感が楽しめるのがこの「やき米~やさしいきもちになるお米~」の魅力です。
鍋で10分ほど煮るだけで簡単に食べられ、忙しい日の時短料理にもぴったり。
スープの具やクルトンの代わりに入れたり、おはぎにして味わうのもおすすめです。
香ばしい香りとやさしい甘みは、どんな料理にもよく合います。
広島農育プロジェクトは「農業」と「教育」を柱に、
農業体験や食支援活動を行っています。
子どもたちが自然とふれあい、食の大切さを学ぶ「農育ブートキャンプ」、
そして生活に困難を抱える家庭へ食材を無償で届ける「ぶちうま宅食便」など、
地域と人をつなぐ活動を続けています。
やき米の売上の一部は、これらの活動費として活用されており、
購入することで支援の輪が広がっていきます。
「やき米を食べてもらうことが、子どもたちの笑顔や地域農業の未来につながる。」
そんな想いが、ひと粒ひと粒に込められています。
もちもちとした食感と香ばしい香り、
そして地域を想う温かな気持ちがぎゅっと詰まった“やき米”。
広島の土と人が育んだこの味を、ぜひ一度味わってみてください。