柿酢「鈴」は、広島県の里山に生える放置柿を活用し、柿100%で作られた自然発酵酢です。原材料は農家に放置された柿だけで、水や他の酢を一切使用していません。熊の里山への出没を減らし、里山と農家のつながりを取り戻す「熊こないでプロジェクト」の一環として生まれました。
使用される柿は、里山農家に普通に生えている渋柿や甘柿で、所有者の了解を得た上で採取し製造しています。翌年春には完成した柿酢として返礼することで、農家と地域の協力関係を築いています。このプロジェクトを通じ、柿の持つ可能性と里山の魅力を伝えていきたいと考えています。
酸度4.5度とやや高めですが、特徴的なのはそのまろやかな酸味です。普通の酢と同様に酢の物やドレッシングに使えるほか、水や炭酸で薄めてドリンクとしても楽しめます。
柿酢は健康に良いイメージが強く、血圧低下効果も報告されるなど注目されています。
価格は高めですが、主産地の柿酢の半額程度に抑えており、誰でも手に取りやすい商品となっています。
柿の表皮には天然の発酵菌が付着しており、この菌を生かして自然発酵させています。
柿は収穫後、菌を落とさないように布で空拭きし、ヘタを取って漬け込みます。
約2カ月間、週1〜2回かき混ぜることで柿が液化し、さらに3〜4カ月発酵を進めて柿酢になります。その後、尾道造酢に搬入し、衛生処理やボトリングを経て商品化されます。