祖父から受け継いだ農業
大学時代から祖父の畑でバイトをしていました。
いいバイト代も出してもらい、祖父とは仕事の呼吸も合っていたので、特に力んだ意気込みはなく、自然と感覚に任せて就農しました。
当初は20haでの水稲栽培のみでした。
3年前に法人化しましたが、翌年から秋冬の白ネギ栽培を開始。
雇用状態を考えたとき、まんべんなく仕事があるようにと始めたのですが、お米とかぶる時期があり、それが課題でもあったのです。
この土地に適したもち麦栽培
30年前から農研機構の方と親しい方が、もち麦を試験栽培しておられました。
様々な品種の育種の試験栽培から、この君田の土地にはねうまもち麦が適していることがわかったのです。
地域で農業をもりあげていくには、いいきっかけだと思い、協議会を立ち上げて生産販売の取り組みをはじめました。
販路開拓をする中で、今までには経験のない、食品加工レベルの話ができる土俵にもあがることができ、非常に将来性を感じています。もちろんいいもち麦を作らないといけないというプレッシャーもありますが。
30年の気持ちを伝承する
農業はとても仕事量が多く、非効率的なこともたくさんあります。
天候にも左右されます。
冷夏猛暑が当たり前であるように理解した土づくりも見直さないといけないと痛感しています。
そんな中、約30年もの間もち麦を試験栽培され、商品化することができるようになったことへの感謝と気持ちを伝承して、今後の安定した栽培・販売・雇用等の仕組みづくりを実現しながら、君田の農業をもりあげていきたいです。