伝統ある希少な「古江いちじく」
皮が薄く、甘みが強いのが特徴のいちじくです。
栽培はとても古くから行われており、江戸末期には商品として販売されていました。100年以上前から生産されてきた歴史の古い果物です。
現在は、広島市西区古江、高須、田方地区でのみ生産されており、生産農家は23軒。そのうち、本格的に出荷している農家は12軒。
生産農家が減ってきているなか、 出荷量も少なく、とても希少なイチジクとなっています。また、完熟してから出荷するため、とてもデリケートで、遠隔地への輸送には向きません。そのため、県外へはほとんど出回らず、知る人ぞ知る幻の果物とも言われています。
毎年9月から10月にかけて旬を迎え、贈答品としても高い人気を誇っています。
製造法の特徴
品種は、早生日本種 (蓬莱柿)です。
圃場は、古江地区の瀬戸内海に面した南向きの斜面あり、温暖で降水量の少ない自然的要因を生かし、太陽の光をさんさんと受け、糖度の高い果実に育ちます。
深夜、早朝より収穫を行い、収穫したその日のうちに出荷し、その日のうちに量販店等で販売されています。
現在は、今後の収量の増加をはかるため、新たに蓬莱柿の苗木を植えたり、新たな取組も行っています。
SDGs的な観点から、傷物のいちじくを加工品に利用できないかなど、様々な観点から、歴史ある「古江いちじく」を守っていければと考えています。
食べ方の提案
糖度は高いもので約18度になります。
食べ方のおすすめは、生食が何より一番!
果皮が薄いため、皮を剥くことなく、そのまま食す事が出来るのも特徴です。
樹の上で熟してから収穫するため、味わいがとても濃く、糖度も高く、その味わいはまるでジャムのようとも評されます。
ケーキ・タルトなどお菓子の材料としても喜ばれており、ジャム、コンポート等の加工品の材料としても人気があります。