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生産者インタビュー

岩﨑農園

グリーンは未熟という誤解

 まず誤解してほしくないことは、岩﨑農園は通常のレモンを未成熟のうちに収穫しているのではないということ。初めから「グリーンレモン」を育てているのだ。
一般的な黄色いレモンの収穫時期は、12月から翌5月ごろ。その出荷が始まる前10月~11月ごろのレモンは、黄色く成熟する前なので、未成熟で濃い緑色をしている。そのためこれをグリーンレモンと呼ぶことがある。輸入レモンの多くは、まさにこの状態で収穫される。未成熟で収穫したものが冷蔵保存され、エチレンガスを使って黄色くしたものが店頭に並ぶ。未成熟のものは、当然、顔をしかめてしまうくらい酸っぱくて、レモン特有の香りも少ない。
 一方の岩﨑農園のハウスグリーンレモンは、専用の品種を選び、一般的なレモンが品薄になる7月~9月ごろの夏に出荷できるレモンとして育てている。見た目は未成熟の状態と同じ緑色だが、この品種はこれがベストな状態だ。爽やかな酸味と印象的な香りを放つ。

JGAP取得

 岩﨑農園は、本州竹原市の対岸、約10kmに位置する大崎上島にある。映画「東京家族」(山田洋次監督)のロケ地になったことでも知られるこの島は、陸路がないため、竹原港からフェリーで渡る。
 最初に案内されたのは加工場。きちんと整頓された室内で、ふとJGAPの認定証に目が留まる。同農園が認定を受けた品目は、ブルーベリー、かんきつ、みかんの3つ。残念ながら、現在JGAPの認定品目にレモンはなく、「かんきつ」となってしまう。
 JGAP(ジェイ ギャップ) とは、GOOD(適正な)、AGRICULTURAL(農業の)、PRACTICES(実践)のこと。(頭の「J」は、Japan)単に化学肥料を使わないとか農薬の回数を減らしたといったことではなく、肥料や農薬の管理方法、農場で働く人の労働環境、その他農業生産に関わるあらゆる工程において安全に管理、実施ができているかなどを第三者によって審査された結果、認定される。同農園は2019年5月、この厳しい審査を経て取得した。

外見も中身も整ったイケレモン

 ハウスレモンは、管理が大変と聞く。剪定などの手間は露地と変わらないが、木の管理が難しく、生育時期によりハウス内の温度をこまめに調節しなければならない。その代わり、黒点病やかいよう病にもなりにくく、ほとんどロスが出ないのだという。
 これらの病気は、雨や風に因るところが大きい。かいよう病は、風で葉やトゲが実に触れ、見えないキズができただけで広がってしまう。柑橘全般にみられる病気だが、レモンは特にこの病気に弱い。黒点病は、枯れ枝の上で増殖した病原菌が雨水で伝染する。レモンの黒点病からヒトに二次感染することはないので安心だが、見た目は著しく劣ってしまう。
 こうした雨、風の影響が少ない環境で育つハウスグリーンレモンは、そのシルエットも美しく、どれも艶がある。いわゆる国産レモンのゴツゴツした、皮も厚いのに比べると、かなりのイケメンならぬイケレモン。果汁率も高く、成熟したレモン以上の香りがある。外見だけなく中身も整ったレモンである。
 大崎上島岩﨑農園のハウスグリーンレモンは「黄色いレモンがない時期だけのつなぎなんかじゃない!」そう言った岩﨑農園の岩﨑太郎さん、必要とされるところに届けたいという強い思いが伝わってきた。


文/平山友美
料理/平山友美

岩﨑農園

住所
広島県豊田郡大崎上島町中野4093-1
TEL
0846-64-5353
FAX
0846-64-5353
MAIL
iwasaki5@c.do-up.com
代表者
岩﨑 太郎
担当者
岩﨑 亜紀
創業
平成23年4月
面積
2ha
従業員
2名
生産物
レモン(ハウス,露地)
情報更新日
令和元年12月04日

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